食生活の変化と寄生虫
食生活の変化により、従来人の生活に近かった寄生虫の症例が減少したほかに、新たな寄生虫による症例も増加している。
肥料としての人糞利用によって媒介されていた回虫は、その使用の減少によって大幅に減少したが、動植物の生食が増えることによって、従来はあまり見られなかった寄生虫の症例が増加している。
正の効用
藤田紘一郎博士の研究によれば、サナダムシを始めとする寄生虫の一部は、アレルギー反応を抑制する成分を分泌しており、副作用の問題などから実用化には至っていないものの、アレルギー症状の特効薬として期待されている。
このように、寄生虫は人間にとって正の効能を持つ可能性もあるが、一般には病原体であり、安易な使用は危険である。また、上記サナダムシの効用のみをもってして、有害な寄生虫の着いた農産物に危険性が無いとか、寄生虫やその虫卵の全般に危険性が無いかのように主張する論者も見られる。
一般に寄生動物では、体を固定する構造が発達する。他方、特に内部寄生虫では、使う必要のない運動器官、感覚器官、消化器官が退化する。また、生殖器官は発達する場合が多く、生殖器官だけになってしまうような例も見受けられる。
寄生虫にとって大きな問題は、宿主間をどうやって移動するかである。特に内部寄生虫の場合、生活環のどこかで宿主間の移動をしなければならないが、大型のものでは、簡単な方法が少ない。 たとえばギョウチュウは、宿主の肛門周辺に産卵し、卵が手から手へと移るので、比較的簡単に宿主間を移動するが、カイチュウでは、卵は大便とともに体外に出、野菜等に付着することで食物として他人の口に侵入する。日本では、現在では糞便を肥料にすることがほとんどないので、カイチュウは激減している。
さらに手が込んだものでは、食物連鎖を利用して宿主への侵入を果たす。 カマキリの寄生虫として有名なハリガネムシは、成虫が秋に体外に出て、池などに入り、そこで産卵する。孵化した幼生は、カゲロウなどの水生昆虫に侵入する。カゲロウがカマキリに食われることにより、幼生はカマキリの体内に侵入することができる。
このように、幼生と成体で異なる宿主を持つ場合、幼生の宿主を中間宿主、成体の宿主を最終宿主という。中間宿主を複数持つものもある。正しい最終宿主にたどり着けない場合、成体にはなれないことが多い。 このようなやり方では、卵が成虫になる確率は極めて低い。従って、このような種では、極めてたくさんの卵を産む。
駆虫薬は寄生虫を殺すか体外に排出するために用いられる薬の一種。虫下し(むしくだし)ともいう。
日本では、昔からセンダンなどの植物やマクリ(カイニンソウ、Digenea simplex)などの紅藻が虫下しとして利用されてきた。
また、インドなどでもセンダンに近縁なインドセンダン (Azadirachta indica) が同様の目的で民間の治療薬として利用されてきた。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
カイチュウを見たことがあります。寄生虫って気持ち悪いですよね。
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